One Day I'll Fly Away


by ko-kojien
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過日、奈良に行ってまいりました。

ただ、マラソンを走るためだけに。

そもそもの始まりは春先の親友の一言で、
「遷都1300年祭の奈良で、第1回奈良マラソンがある。
でるべし。」

まぁ面白そうであるよ、と思った。
とても軽い気持ちで、そう思った。

そこから半年強の月日を経て、
いざ走らん、奈良マラソン。



生来長距離を走る(もしくは泳ぐ)行為が、
極めて嫌いでない性格ではあるものの、
さすがに練習はせんといかんなーということで、
できたばかりのNike Harajukuに通うこと10回弱。
基本Nike以外は身に付けんぞと、変に執着。

練習量は週間20kmをコンスタントにこなしたりこなさなかったり。
でも、間違いなくスタミナがついて、余計な肉が落ちた。

10kmなら息も切らさず、15kmなら断続的にこなせるようになった。
しかし20km以上は走らなかった。

これが、後で存分に堪えることに。

そんなこんなで、半年、だらだらと、
走ることになれた身体を、若干作った。

で。

12月4日-奈良へ。

とんかつ弁当を食らいつつ、富士山がとても綺麗である。

京都に着いたら、ノンストップで奈良へ。
マラソンを走りに来たのだ、観光ではない。

奈良につくと、ランナーと思しき人が氾濫しており、
列を成して受付場へ向かっている。

僕たちもその中に合流。

受付を済ませ、ホテルへ。
食事、風呂、寝る。
No 観光でフィニッシュです。

12月5日-当日。

5時30分起床。
風呂、飯、出発。

8時過ぎ、スタート地点、鴻ノ池陸上競技場着。
着替え。

スタート地点へ、8時半-Eブロック。

ここで申し上げておくが、
今回私と一緒に行った高校からの親友。

彼は、実はマラソンを3時間以内で走る。
一般的にサブ3と言われる、市民ランナーピラミッドの、
頭頂ゾーンに位置する人間である。

必然的に、優先ポジションからのスタートが約束されているのだが、
彼も一緒にEブロックからスタート。

今回彼がペースメーカをしてくれることになっていたのだ。

勇気凛々。

9時-号砲。
9時10分頃-スタートライン通過。

見上げれば、高橋尚子。
Qちゃん The Gold Medalistである。

10km通過 1:00:51
20km通過 1:57:19
30km通過 2:58:29
Finish 4:25:46 Net Time 4:20:35

Net Timeがスタートラインからフィニッシュラインの時間であるからして、
初マラソン42.195kmは4:20:35でした。

20kmまでは非常に気持ちよく、
かつ比較的余裕があった。

しんどかったのは20km以降。

親友からはせめて20kmは走っておくようにと、
再三言われていたその20kmを過ぎてから、
体力の落ちること、その凄まじさたるや。

加えて坂。

完全に僕の膝を破壊して余りあるその傾斜たるや。

人がヒーヒー(文字通りヒーヒー言ってた)喘いでいる横を、
軽やかにランニングする親友たるや。

30kmから40kmにかけては、
実際あまり記憶がない。

脚、特に膝・膝下の痛みと軽い脱水で、
全く前に進まない…気がする。

1kmがこんなに長いとは。

やめてしまいたい。
止まりたい。

人間の弱さ・脆さがモロに顔を擡げてくる。
力になるのは、親友の声のみ。

1年間分の頑張れ、気合だ、根性だ、の声を聞いた。

「止まるな、歩いたら完走じゃないぞ。」

正直これが1番効いた。

完走-歩くの文字は入っていない。

この声から記憶が戻ってきた。
残り距離は2km-30kmから40kmの記憶がほぼない。

ゴール地点の競技場前から、
なぜかまた力が出てきた。

上がらなかった脚が上がる。

競技場に入る-2人並んでゴールをした。

近年、こんな達成感を感じたことはなかった。
正直、感動した。


10年以上前高校生の時、現国の時間に、
『マラソンランナーは孤独か』
というタイトルの文章を読んだことがある。

先生から当てられて答えたことを未だに憶えている。
「42.195km先の同じゴールを目指しているので、
マラソンランナーは孤独じゃないと思います。」

確かにそう言った。
この答えが、教科書の模範解答だったと知ったのは、
後になってからだけれど、
今なら確実にこう答える。

「マラソンランナーは孤独じゃないです。
ただ、それを感じるのは走ってからじゃないと分からないと思います。」

僕は多分、またマラソンを走る。
今回一緒に走った親友と走る。

次は4時間を切る-久しぶりに自分で設定した目標だ。

マラソン後、当日を含め3日はナチュラルロボットダンサーになる。
生まれたての小鹿状態が続く。

階段の昇り降りがままならない。
というか降りれない。

膝の定位置が定まらない。

それでも僕はまた走る。


最後に1年分のありがとうを言っても足りないくらいだけれど、
一緒に走った親友にありがとうと言いたい。

また一緒に走ろう。
b0034633_122765.jpgスタート直前。
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by ko-kojien | 2010-12-11 01:04 | Essay